岩手県大槌町の大槌町三陸ジオパーク推進協議会が発行している「おおつちジオだより 2019夏号~vol3~」に令和元年3月「おおつちジオフード」第1号に認定されたコミュニティハウス「どんりゅう庵」の「ひょうたん島カレー」が紹介されました。

 

「おおつちジオフード」とは三陸ジオパークご当地グルメで、現在認定されているのは、どんりゅう庵の「ひょうたん島カレー」他1品だけです。

 

三陸ジオパークは青森県八戸市から岩手県の沿岸を縦断して宮城県気仙沼市まで南北約220㎞、東西約80㎞で、その海岸線は約300㎞に及ぶ日本一のジオパークです。

地球活動の歴史を実際に見ることのできる地域(ジオサイト)が大槌町内には次の3か所があります。

①蓬莱島

白い岩肌は約1億2000万年前(中生代前期白亜紀)に冷えて固まったマグマからなる花崗岩で出来ています。蓬莱島から西の湾奥一帯は付加体という約2億数千万年前に海底に堆積し、その後プレート運動にともない大陸側にこすりつけられた岩で出来ています。NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われています。

②波板海岸

リアス海岸の中でも比較的開けた船越湾にあり広く太平洋を望むことができ、海からの波が寄せては返さない「片寄せ波」で知られる砂浜。 遠浅で波の力で緩衝されやすいことや波が荒い砂の間に吸われてしまうことで、返す波がないように見えます。

➂源水川(湧水)

大槌町の中心部である大槌川と小鎚川に挟まれた町方地区では自噴井(じふんせい)を見ることができます。これは山が海までせまる三陸の地形により河川が急こう配で海に流れ下り、その過程で上流から浸透した地下水が高い圧力で流れ下り海水の圧力とも相まって一部が自噴井として湧き出ています。また表層に近い地下水は源水川の湧水ともなり古くから生活用水として使われてきました。これらの湧水は年間を通して水温・水質が一定であることから、県内唯一の淡水型イトヨの生息地となっており貴重な生態の保護活動が行われています。