岩手県大槌町の「風の電話」が映画化されることが発表されました。

「風の電話」は大槌町浪板にある「ベルガーディア鯨山」の中にある白い電話ボックスで、その中には電話線のつながっていない黒電話が置かれています。訪れた人は線のつながっていない電話を通して会話をすることで亡くなった人へ自分の思いを伝えることが出来ます。弊機構のホームページでも何度かご紹介させていただいていますが、テレビや新聞で度々報道され、3万人を超える人たちが訪れています。絵本になったことも話題になりましたのでご存知も方も多いことでしょう。

 映画は東日本大震災で両親と弟を失った主人公のハル(モトーラ世理奈さん)が森尾(西島秀俊さん)と共に広島の伯母宅から故郷の大槌を目指すという物語で、旅の途中で西田敏行さんや三浦友和さんが演じる人々との出会いを重ねながら大槌町の「風の電話」を訪れるというものです。大槌町では4月末から5月2日まで撮影が行われ、映画の公開は2020年の年明け頃が予定されています。

 

 

 この映画の監督は諏訪敦彦(のぶひろ)監督で近年はフランスなどの海外でメガホンを取ることが多く、久しぶりの日本映画となります。なお、現在建設中の「どんりゅう庵」は東京造形大学の上田知正教授に設計していただきましたが、諏訪監督は東京造形大学の元学長で現在は東京藝術大学大学院の教授をされています。弊機構としては「どんりゅう庵」が竣工した際には諏訪監督にもご案内を差し上げたいと思います。