震災機構は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の被災地の公立小・中学校の修学・学習旅行資金の助成を、震災翌年の2012年より毎年行っています。

これまでのべ673小中学校24,661名の児童・生徒の皆さんに、カメラマン費用やアルバム代、文集作成や教材費等、学校ごとに適宜有効にお使いいただいています。

このたび、岩手県の陸前高田市教育委員会様から、陸前高田市立気仙小学校の盛岡・中尊寺方面への修学旅行写真が届きました。

子どもたちが岩手の歴史や環境を学び、仲間と一緒の旅行は、きっと楽しい思い出になったことでしょう。

 

【気仙小学校の新校舎】 

平成31年1月18日、東日本大震災津波で全壊した陸前高田市立気仙小学校の校舎が完成し、3学期の始業式と落成式が行われました。

被災後、旧長部小学校を間借りしてきた気仙小学校は、平成25年4月に長部小と統合。震災から約8年が経ち、気仙小学校舎の完成を最後に、岩手県内で被災した全ての公立学校が再建されたことになります。

新校舎は、気仙町今泉地区に造成された高台に移転整備され、気仙杉などの県産材を多く使用し、たくさんの窓から光が差し込むとても温かみのある校内になっています。職員室や各学年の教室などがある普通教室棟のみ2階建てになっており、1階部分は理科室や音楽室などの特別教室棟とつながっています。校舎の一角に設けられた円形のような建物は「風のホール」と名付けられ、地域の方々も利用できる開かれた施設として、郷土芸能伝承の場としても活用されるということです。(復興庁HPより)