常日頃、弊機構をご支援して頂きまして誠にありがとうございます。
皆様からの浄財は、2011年に起きた東日本大震災の復興支援にこれまで使わせていただいておりまして、2018年7月の西日本豪雨災害の発生を受けて2018年秋からは、特に甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町への支援を行っております。
以下が主な寄附金の使途です。
1.東日本大震災復興支援
①修学・学習旅行支援
2012年より岩手県、宮城県、福島県の被災地の公立小・中学校の修学・学習旅行支援を実施しています。これまで累計は407校15,090人です。
2019年度にも71校2,403名を対象に旅行助成を実施する予定です。
年度 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
2017 |
2018 |
累計 |
小中学校数 |
52 |
47 |
46 |
58 |
63 |
63 |
78 |
407 |
生徒数 |
2,086 |
1,469 |
1,775 |
2,198 |
2,562 |
2,390 |
2,610 |
15,090 |
②羽生結弦選手の復興支援ポスター頒布
2011年に公益社団法人として活動を始めた時より羽生結弦選手、福島千里選手が活動を応援してくれています。 2018年は、東日本大震災の記憶の風化を避けるべく「東日本大震災を忘れな い」ことをテーマとしたポスターを作成し広く頒布し、事務所、店頭やご家庭内等に掲出して頂きました。さらに震災の記憶のない被災地の小学生に、今進みつつある復興の現場で過ごす中で7年前の出来事を意識し、人々を思いやる心を育んでもらえればとの思いから東北3県の被災地の34教育委員会を通じて小学校392校に、羽生選手の復興支援ポスターを掲出して頂きました。
③コミュニティ・ハウス「どんりゅう庵」の運営
岩手県大槌町に、鎌倉の有名店のカレーシェフを招へいして地域の交流拠点として、現地の方を雇用し安価でおいしいカレーを提供する「どんりゅう庵」を立ち上げ、震災後運営を続けています。3月に全面開通した三陸鉄道リアス線大槌駅前に、新たな拠点施設を建設中で今年8月にオープン予定です。
④焼き立てパンの「モーモ-ハウス」の運営
岩手県大槌町に地元の方々を雇用して、交流の場として全国から交代で有名なパン店の職人が定期的に来訪し期間限定のフェアを開催し地元の方においしいパンを安価で提供するとともに、ネットを通じて全国に出荷し、大槌からの新たな物産の発信をアピールしました。
大槌町の都市計画の整備により移転の準備のため2017年3月から休業していますが近く再開予定です。
⑤「鎌倉災害復興支援広場」の運営
2018年8月に鎌倉の小町通りに「災害復興支援広場」(愛称「リバスク」)を新規オープンし、被災地への思いやりの心を持ち続けてほしいという理念の元、東日本大震災及び西日本豪雨災害被害募金と被災地の物販支援を行っています。
2.西日本豪雨災害復興支援
①岡山県倉敷市真備町各地区の被災者に岡山木村屋の菓子パンや、幕の内弁当を無料配布しました。
2018年末にはお正月用に「越後こがねもち」を、今年のバレンタインデ-には菓子パンに加えてクッキー等の菓子を無料配布し、現在も真備町川辺地区には毎週岡山木村屋の菓子パンを無料配布しています。
②真備町各地区の事務費等の助成を継続して行っています。
③真備町服部地区には今月、「集いの会」等のイベント用にテントおよび物置等を寄贈しました。
④岡山県小田郡矢掛(やかげ)町の事業復興を図る為、今年1月から矢掛町の特産品の米、味噌等を活用した焼きおにぎりや玄米麺を鎌倉リバスクで販売しています。
⑤校舎が水没し他校で授業を続けている矢掛町立中川小学校に消耗品などの諸費用を助成しました。
なお、ご寄附を頂いた方・団体のご芳名は、弊機構のホームページの「支援の輪」に掲載させて頂いています。さらに、支援活動の内容につきましても、逐一、弊機構のホームページにてご報告させて頂いております。
今後ともご支援のほど何卒よろしくお願い致します。
2019年4月24日
一般社団法人
東日本大震災雇用・教育・健康支援機構
理事長 田中潤