弊機構は2012年より岩手県、宮城県、福島県の被災地の公立小・中学校の修学・学習旅行資金の助成を行って参りました。

2019年度も、岩手県、宮城県、福島県の10教育委員会を通じて公立小学校の児童と、公立中学校の生徒に資金助成を行っています。

 

このたび福島県相馬郡飯舘村教育委員会(遠藤 哲 教育長)様から、御礼状が届きましたのでご紹介します。

 

「過日は、本村の小中学校にご寄付を頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。いただいた寄付は、昨年4月に村内で再開しました小中学校の学習活動等に 利用させていただきます。学校は村復興の中心でありますので、活動がより充実するものと、教育委員会はじめ、関係者一同心より喜んでおります。

村内のこども園、小中学校に通うこども達の数ですが、昨年同時期の104 名から110名と6名も増える結果となりました。これもひとえに村の学校を 支援いただいた皆様のおかげと考えており、多くの支援者の思いに応えること ができたのではないかと、安堵しているところです。

村では、昨年4月に学校を再開したばかりですが、既存の小中学校を統合して義務教育学校を来年開校する予定で計画を進めております。保護者、地域の 方々、村教育委員会、教職員が連携して、こども達の教育に力を注いでいく所存でございます.(以下略)」

 

同封されました『子どもを育てるなら飯舘村』小冊子によりますと、「飯舘村は、学校と家庭と地域が一体となって「までぃ」な子育てに取り組んでいます。こども園・小学校・中学校が同一敷地内にある学校エリアは、村の真ん中に作られています。0歳から15歳までの一貫教育を通して、豊かな人間性や学力を育むと共に、小1ポロブレムや中1ギャップ(小中学校入学時に起こる問題等)の解消にも取り組んでいます。」とのことです。(※「までぃ」とは両手を意味する「真手」が語源で「大切に」「丁寧に」「じっくりと」「心をこめて」「時間をかけて」「手間暇を惜しまず」「もったいない」などの意味でつかわれてきた方言)

  

東京電力福島第一原発事故から間もなく8年。飯舘村は避難指示区域が解除されて約2年が経ちますが、戻った村民は1割余りです。2019年6月1日現在、村内に住んでいる人は約1,321名(652世帯)、県外や県内に避難している人は約5,585名(1,651世帯)です。

 こうした中、小中学校に通う子供たちが増加していることは嬉しい限りです。

微力ながら私どもの助成が、少しでも児童・生徒たちの有意義な修学・学習旅行の一助になればと願っています。

 

 

写真①御礼状

 

 

写真②「子どもを育てるなら飯舘村」小冊子表紙

 

 

 

 

写真③認定こども園

 

 

 写真④小学校

 

写真⑤中学校 

 

 

 

写真⑥施設概要

 

 

 

写真⑦広報「いいたて 6月号」表紙 

 

 

写真⑧同 いいたてっ子運動会