大船渡湾は湾口から約5㎞も細長く入り込んでいて、水深も40m近くある天然の良港となっています。

しかし、こういった地形は津波が発生した際には波の高さが増幅されてしまうことになります。このため過去の津波によって押し流されてきた巨大な「津波石」がいくつも見られ、津波の威力を後世に伝えるための「津波記念碑」も残されています。

細長く入り込んだ港の奥にはセメント工場があり、岸壁には大きな貨物船も停泊していました。

写真にある大船渡商工会議所の建物は湾に面しており、盛川の河口付近にあるため津波の直撃を受け2階天井まで浸水しましたが、職員は全員避難して無事だったということです(震災から1年8か月後に撮影。現在は新しく建設された新館に移転しています)。